盲人用白杖
視覚障害者のための補装具
対象となる障害 視覚障害者
障害の状態 視力の低下、視野狭窄がある状態をいいます。
基本要件 視力の低下や視野狭窄により、盲人安全つえがなければ歩行の安全を図れない者が対象です。
用具の解説
視覚障がいがある場合で、路面状態や障害物などを事前に察知することにより安全性を確保する目的として使用します。
杖先から地面の状況や突然の変化を探る情報提供の役割、障害物に先に当たるバンパーの役割、視覚に障がいがあることを周囲に理解させるシンボルとしての役割があります。あまり軽すぎると情報を感じ取りにくいので200g 程度が適当とされてす。
道路交通法に携帯義務が規定されているほか、外装(色)についても、白色または黄色であることが道路交通法施行令で定められています。
用具の種類
①普通用
直杖、棒状になっており、一般的な長さは85 ~ 140cm 程度です。シャフトとは、杖の本体であり、現在はグラスファイバー、アルミ、ジェラルミン、カーボンなどが使用されています。石突きとは、指先と同様の機能を果たすもので、丈夫で滑りやすいことが重要で、通常ナイロンが素材として使用されています。摩耗が激しいため、半年くらいで交換されています。
②携帯用
持ち運びに便利で、旅行時に利用したりします。折りたたみ式は、数段に折りたたみ可能、本体の中にひもゴムまたはワイヤーを通してあり、バラバラにならないようになっています。スライド式はアンテナロット式で数段に収納されており、先端部を引き伸ばして固定します。ねじ式は引き伸ばしてねじるとそこで固定し、長さの調節が可能なものを言います。
③身体支持併用
主に身体を支えながら歩行すると共にシンボルケインとして使用される杖。持ち手にはT字型グリップ、先端は滑り止めのゴム足などが付属されています。形態としては長さ調整が可能なものや、折りたたみが出来るものがあります。
(文章:補装具費支給事務ガイドブックより)